苔玉に水やりする!&疑問解決と植物紹介
今日も暑いですね〜(›´ω`‹ )ヘロ甲府で35°だそうです💧
本日、午後から出かけるので午前中は水やりとメンテナンスに時間を費やしました。
当工房の苔玉ストックは
・レンタル用で引き上げた養生分
・ベースだけ作って育成中の分
・今週のレンタル、展示販売用の納品分
・花がおわり 来春を待つ分
・冬の年末年始用の実付きを待つ分
などなど膨大な量があります(´・ω・ `)
さらに苔のストック。
棚卸在庫で毎回税理士さんが苦笑いするレベルです(笑)
ですので夏場は水やりに2時間×朝夕2セット‼️
そして苔玉のメンテナンスで日が暮れます…。
職人さんへの差し入れは欠かせません(っ・ω・)っ【アイス🍨】
夏場の万両
みなさん万両ってどんなイメージですか?
コレが今の時期の万両です↓↓

大きさの比較用で缶コーヒー置いてみました🥫
万両って冬のイメージ強いですよね。
真っ赤な実が特徴的ですが今はまだ緑。
夏場もしっかり頑張ってくれてますよー«٩(*´∀`*)۶»
暑いので皆様も水分補給しっかりして夏を乗り切りましょう!
苔玉への水やりの仕方と考え方
植物に水やりをする事は当然の事と言えます。疑いの余地のない事実です。ではなぜこんな当たり前の事を書き出したかというと苔玉への水の扱いはどうなの?という点です。「水かければいいんじゃないの?」「苔は水分のかたまりっぽい」こんな声が聞こえてきます。
はい、そのとおりです。問題はどこに対して水をかけてあげるかがポイントになります。
基本的に苔の生育には水と光が欠かせません。ですので陽気のある中で効率よく水を与え続ける事が理想と言えます。
自然に自生する苔をみると水はけがよく、しかし水がよく当たる、かつ自然光の射す場所にキレイな緑を称えている事が多いはずです。その環境を再現すればよいのです。
ちょっと小難しく書いてしまいましたがまとめていきますね。
- 苔を充分湿らす→バケツにドボンが高効率
- 植物→葉に軽く水をかけてあげる→葉水といって光合成を阻害する要因となるほこりや汚れを洗い流す作業です。たまにでもよいかもです。

「霧吹きでー」とか「ジョウロでー」とかは水やり自体が面倒になってくるのと保水を目的とした場合効率が悪すぎます。ですので苔玉の玉の部分を水に浸すのが最短で効率のよい水やりとなるわけです。
ポイント!
下処理がしっかり施された苔玉が対象の水やりとなります。
詳しくは生産者にお問い合わせください。
以上が太刀岡屋のこけだまへのみずやりの見解となります。
水やりを楽にする為には制作段階での処理が最も重要となります。逆を言えばこの水やりでその苔玉の作りの良し悪しも分かるという訳ですね!
ちなみに太刀岡屋では長年に渡りお客様のお困り事やご質問にお答えしてきたノウハウがあります。一部ですがQ&Aの記事もご用意しました。ぜひご覧ください!
他にもお困りの方のお役に立てるような記事をたくさん投稿しています!
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苔玉の生きた証拠は水やりでわかる
苔玉を手にしたとき最初に生まれる疑問が「どうやって水をあげるのか」かもしれません。
でも実は水やりという行為そのものがその苔玉がどんな作られ方をしたかを映し出す鏡だということをご存じでしょうか。
苔玉の本質は植物と苔と土、そしてそれらを支える内部構造のバランスにあります。
このバランスがしっかりと計算され固定されている場合バケツにドボンと沈めても崩れたり剥がれたりすることはありません。
一方で、安価な市販品などでは水に沈めた瞬間に苔が浮いたり土がにじみ出てくることがあるのです。
これは内部の固定処理や水はけ層表面の苔貼りが不十分な状態で出荷されていることを意味します。
メンテナンスの手間は「最初の一手」で変わる
太刀岡屋では制作段階での内部構造の処理を最も重視しています。
苔玉の中心には水分を保ちながらも過湿を防ぐ仕組みが施されており苔は一枚ごとにパーツ分けして張り込み専用の土と糸で球体を固定。
だからこそ水やりはバケツにしっかり沈めて数分間吸水させるだけ。
あとは軽く水を切って元の場所に戻せば完了です。
この水やりのしやすさこそが作り手の矜持の証明。
どれだけ見た目が美しくても水の与え方で苔が剥がれてしまっては意味がありません。
逆に水やりが楽だと感じられたなら、それは作りの良さが裏付けられた瞬間なのです。
植物も苔も生きているから伝わる
もちろん苔玉に添えられた植物に対しても軽く葉水を行うことは大切です。
葉にたまったホコリを流し光合成を妨げない状態を保ってあげること。
そして季節によって日照や風通しを調整してあげること。
苔玉は“飾る”ためだけでなく共に暮らす”ための存在としてわたしたちの暮らしに静かに寄り添ってくれるのです。
苔玉の価値は水やりで決まる
苔玉は買ったら終わりではありません。
水を与えるたびにその変化や手応えが返ってきます。
そしてそのやり取りのなかで、手元の苔玉が本当に良い作りをしているかどうかが、自然と見えてくるのです。
太刀岡屋では水やりのしやすさも設計のうち。
見えないところにこそ手間をかけるそんなものづくりを信じて続けています。
まとめ
それでは本記事をご覧いただきありがとうございました!この記事にたどり着かれた方は植物がお好きな方や興味を持たれた方、またふとした疑問や「なぜ?」と好奇心のある方だと思います。素晴らしい事です。このブログでは苔玉や植物、季節や自然に関する記事でお困りの方や調べ物にとお役に立てるサイト作りを目指しております。
今後ご質問や取り上げて欲しい事など積極的に対応していきたいと思いますのでコメントいただければとても励みとなります。よろしくお願いします!
またよろしければ他の記事もぜひ見てみてください!
ではまた次の記事で…(´・ω・`)
THANKS
画像:tmedia記事:tmedia(tachiokayaメディア)
協力:太刀岡昇氏
Let the rhythm of watering be your dialogue with living green. Kokedama speaks, if you’re willing to listen.